2007年初春

祝・順天堂大学箱根駅伝第83回大会優勝。

毎年「なんの因果で三が日まで出社せねばならんのか」と怨み節をうなりながらの1月3日の初出勤。しかし、ご近所さんに読売新聞社があるおかげで、お年玉のように箱根駅伝復路の最後の最後を“生”で見ることができる。今年は3日の出社を免れることができたので聖戦を生で見ることはできなかったが、逆に7時間もテレビにかじりついての観戦と相成った。

ところどころで出てくる読売新聞のCM「こんなに頑張ってどうするのよ」という今時の女の子が「だんだんドキドキしてきた」と駅伝の画面に魅せられていくように、私も掃除やら雑用をしながらの観戦のつもりが、いつの間にかハラハラ・ドキドキで画面に釘付け、掃除どころではない。亜細亜大学は、昨年沿道でその勇姿を見ていたもので、シード権も危うしという状況に、せめて10位にしてやりたいと思う。昨年10秒に泣いてシード入り出来なかった城西大学も、今年こそ10位以内にと思う。そんな見方をしていたら、10位までに20校全部を入れてやりたくなってしまって困る。

途中、9区から10区への鶴見中継所で、19位の神奈川大学と20位の関東学連選抜チームは、トップの順天堂大学から20分以上の差がついてしまったため、繰り上げスタートとなった。特に神奈川大学は、10区の選手が見える所まで来ていながら、20秒の差でタスキを渡すことが出来ず、涙を飲んだ。中継アナウンサーの「渡す相手はいません」の声が無情に響く。本当に悲壮なドラマだな、胸を打つわぁ。「105人の陸上部員の心が繫いで来たタスキが、冷たくなって手に残ります」なんてさ。それ以上、泣かせんじゃない。それにしても、なんで全校渡しきるまで待ってやれないのか。大会の責任者、あるいはこんなルールを作った輩は出て来いと言いたい。お正月だよ、新年早々にあくせくするのは辞めようよ。必死で運んだタスキの1本や2本、渡し終わるまで待ってやろうよ。

復路常に1位をキープした順天堂大学が笑顔でテープを切り、出場全チームが無事、大手町は読売新聞社前に帰って来ると、私の正月休みももう終わり。日曜夕方の『サザエさん』症候群のような、切ない思いがよぎる。でも、しかし、今年は始まったばかりなんだった。

年頭に当たり、私も駅伝のタスキに縫い付けられたお守りのようにここで、何か祈念しようとは思うものの、エトォ、エトォ……。何も浮かばないのは哀しい限り。

この際だ、箱根駅伝の選手達にもらったハラハラ・ドキドキ、あるいはワクワク・ウキウキの心を1年間常に持ち続けるというのはどうだろう。そうそう「どんな映画を見ても泣かない」とか「どんなミュージシャンや俳優を見ても心ときめかさない」と、植田や絵美ちゃん、リカコにさんざん言われ続けた幾年月、私だって鬼でもなければ蛇でもない。暖かい血が通っているってトコを今年は見せてやろうじゃないの。

そうすれば、良いこともあるということも実は知っているのだ。昨年の植田とリカコとの忘年会の席で出た化粧談義。すべすべもち肌、あるいは湯上り卵肌、どこから見てもシミも霞みも吹き出物も一切見当たらないリカコのお肌。それは当然、お高い化粧品と日ごろの努力によって培われているものと、私も植田も信じて疑わなかった。ところがどっこい、さすがに浴用石鹸で洗顔する私にはかなわないが、化粧品もシンプルな物を「3ヶ月や半年くらい平気でもっちゃいます」という程度で、これといったお手入れはしていないんだとか。お風呂上りには即、自作のオイリーな化粧水と乳液で肌を整えるという植田もビックリ。では、そのキメ細やかな色白すべすべシットリお肌はどこから来るの?

リカコの返事を聞いて納得。「気持ちですよ」。テレビ・ドラマの素敵なヒーローにハートのお目目で見とれ、アイドルの舞台に行っての帰りは背中に羽が生え、地に足がつかない。そんな夢心地のルンルン気分でいれば、おのずとお肌もピチピチピンクになろうというものだ。そう言えば、随分前に退社してしまった原田さんも、色白もち肌だったけど「昨日は呑んで帰って化粧落しせずに寝ちゃいましたぁ」なんて恐ろしいことを、しょっちゅうシレーっと言っていた。それなのに、いっつも周りから羨ましがられるほどのすべすべお肌だった。そして、彼女も恋に恋する乙女だったっけ。

このことを踏まえて宣誓、今年は“恋”をしてハラハラ・どきどき致します。もちろん、テレビの中のアイドルや俳優、スポーツマンもありということで。あるいは、素敵な絵画、美味しい食べ物も含むということで。

あっちこっちに頭をめぐらしてみたら、恋する相手みっけ。なぁんだ、こんな所に居たじゃない。何を隠そう姫宮さんよ。ドジでお間抜けで、おバカさん。でも、そこが可愛いんだなぁ。そうよ、私は私が大好きなのさ。今年は、大いに自分に恋をして夢見る瞳で生きていこう。どのくらい恋したら、お肌すべすべになれるのかな…。

こんな姫宮の『大安吉日ノーテンキ』に、今年もお付き合い下さいますようお願い致します。

そして今日は1月7日、しかも大安。なんとワタクシの25回目の聖誕祭ではありませんか。えっ、バースデー・プレゼント?! どうぞお気遣いなさいますな。もっとも落語家の林家こん平さんではないけれど、まだ御殿の納戸には収納の余地がたっぷりございます。チャラーン。