2007-06-03 日
MMK
インターネットで「あなたのモテタイプチェック」なるものをやってみた。出てきた結果に、笑わずにはいられなかった。
「色っぽいと言われるセクシーアマゾネスタイプ」と来た。色気の“い”の字も無いと常々言われているこの私が?! 内容を読んで又もや苦笑。
「自分では意識していないかもしれませんが、あなたは色気を感じさせるタイプです」。そうだったのだぁ。自分だけでなく周りまでもが、今までは思い違いをしていたらしい。私には意識していない色気があったのね。
「女性的なしぐさ、言葉遣い、雰囲気に満ちており、自然とフェロモンを発散していそう」。いえいえ、言葉遣いの悪さは天下一品。何しろ「茨城県と埼玉県人は敬語を知らない」と言われる埼玉県の産でして、入社早々に先輩から「姫宮さん、局長に向かって口の利き方が慣れなれし過ぎるわよ」と注意されたことがある。「だってぇ、普通でいいって局長が言ったんだもん」って、これがいけないのか。(私以外の茨城、埼玉の皆様ごめんなさい)。それにしても自然に発散している私のフェロモンって一体どんなものなのだろう。
「気に入った男性の前では、胸元を強調した服で、色っぽいポーズが効果的です」って。ここに至ってやはりこれは大外れが確定だ。だって強調したくても胸元自体が無いのだから。何しろ正直者のガキンチョと一緒にお風呂に入った時「女なのになんでおっぱいが“無い”の?」と言われたこの私である。“小さい”ならまだしも“無い”と看破した「アンタは偉い!」
世の中には”MMK”と称される人がいるのだそうだ。MMKとは「MOてて、MOてて、KOまる」の略だとか。一人旅でもしようものなら、新幹線の近くの席に座った男性共が、お茶だ、お弁当だ、缶コーヒーだとMMKに捧げもつ。下車駅が近づけば、我先にと荷物を運んでくれたり、目的地でもないのに降りて見送ってくれる人まで現れるとか。それが、いつでもどこでも当たり前の光景らしい。大分前のテレビ番組に自他共に認めるというMMKさんが登場していたことがある。見た目も体型も、ダントツの美女でもシコメでもないごく普通の、しかも中年を過ぎた、よくみかける近所のオバサンといった感じだった。
なのに、なぜか彼女が登場したとたん、スタジオの雰囲気が和み、いつも毒舌の男性司会者が始終柔和な笑顔を絶やさずに質問していく。なるほど、これがMMKさんのMMKたる所以なのかと、圧倒されたものだった。
でね、自慢じゃないけどこの私にも、その辺の威力はあるのではないかと思うわけ(ここ、桃井かおる風に)。
だって、女子校だった私が社会に出てからは、いっつもファンに囲まれて来たものよ。通勤電車では、毎朝同じ時間に乗ってくる青年達と22分会(8: 22発)なるものを結成して、今でいうところのブログのように大学ノートを回しては書き込みをしていたわけ。もちろんそのノートは最初の頁から最後まで、この私への質問や、この私を称える言葉で満ち溢れていたわン。真鍋かおるやショコタンではなく、初代ブログの女王はこの私だったというわけよ。
ところが半年後には当然のごとく、この姫を巡っての決闘勃発。結局は解散。♪喧嘩はやめてぇ〜 私のために争わないでぇ〜。果たして彼らは、今頃どこでこの私を思い続けていることやら。
そのしばらく後には“姫宮と愉快なオヤジ達”という時代もあったっけ。オヤジ達とは隣の部署に居た、どこから見ても狸そのまんまの大川氏、その大川氏の舎弟分にあたる、こちらはおサルさん風の森氏、そしてギョロッとして離れたおめめが特徴の、ケロちゃんこと田中氏だ。
3人とも私より遥かに年長、倍くらいの年のくせになぜか狸さんは私を「お姉さん」と呼んでまとわりついてきていた。おサルさんは、ちょっとニヒルぶって「おけい」と呼び捨て、そして一番紳士然としていたケロちゃんは、「お恵さん」と消え入りそうな声で呼びかけて来たものだ。
一人と三匹は、随分といろいろなところに出かけた。雪の日光に行った時は、ガキ大将のような狸氏が「雪合戦をしよう」と言い出し、子供のように4人はハシャギまくった。そこで、狸氏が雪の精のようなこの私に、まともに雪の玉をぶつけて来た。それを見て、ケロちゃんの詠んだ一首。『我が友の 投げし雪玉 君の頬に 弾けし時の 胸の痛みよ』。
お泊りで出かけた福井県は芦原温泉には、豚弟もついて来た。そして、豚君も加わっての4匹は、大浴場でも大騒ぎ。引率者の私は、老舗旅館の番頭さんに平身低頭。まったく年齢を考えたら逆だろが。
その晩は私と豚弟が同じ部屋、そして3匹は壁を隔てた隣の部屋で寝た。ところが、なんとなく違和感に襲われて眼を開くと、目の前に狸、サル、蛙の3匹の顔があるじゃないの。まるで、毒林檎を食べた白雪姫の顔を覗きこむ7人のコビトのようだ。私は毒林檎を食べたわけではないので、誰にもキスされずに眼をさましたけど、一体なんなのさぁ。3匹は隣の部屋だったはずでしょ?!
3匹が、横で大鼾をかいている豚弟の顔を見ながら言ったのは、「この2部屋、ベランダが続いてるんだよ。それにしても窓の鍵は開いてるし、役に立たないボディガードだなぁ」だった。豚弟も豚弟だが、なんなのこの3匹のオヤジ達!!
でも、それもこれもMMKの私のせい? 私って罪つくり?
だけどマサちゃんに言われちゃうのよね「姫宮さんはモテますね。羨ましくないけど」って。多分、私も外野から見たら同じ思いだと思う。狸でしょ、サルでしょ、蛙でしょ、カッパもゲジゲジもいたなぁ。
ああ、世間様から羨ましがられるところの♂に、1匹でいいからもててみたい。