2005-05-08 日
都心激安温泉ツアー?
ゴールデン・ウィーク? 木枯らし紋次郎ではないけれど(古っ)「あっしには関わりの無いことでござんす」。世間では10連休なんて優雅なことを言っているが、私の職場ではGWにも交代で出社するのが決まり。まぁ、通勤電車や会社までの路上の閑散としていること。電車に乗ったとたんに座れるなんて、普段ならありえない。
今年は、やっとこ3連休がもらえたものの、例年どこへも出かけず仕事をしていた身、そして根っからの出不精ときては、今更、混んだ行楽地に行くのもめんどくさい。家で、テレビと撮りためたビデオ三昧の日々を決め込んでいた。
そこへ従姉妹から「明日、行くよ」の電話。ちょうど桜が見ごろの、秋田は角館への家族旅行を計画していたが、子供達が直前になって「行かない」と言い出したそうだ。「子供も親との旅行より友達との楽しみを優先するようになるのよね」。大学生にもなって逆だったら怖いかも。では水入らず、夫婦で二人旅をとは考えず、どうせ暇している従姉妹を冷やかしに行こうということになったらしい。呆れた話ではあるけれど、逆らう術もない私も私よね。
のんびりと朝寝坊を決め込んでいたが、8時過ぎには「これから出る」と電話で起こされた。従姉妹夫妻は、私の母から言いつかったバラと紫陽花の鉢植え、そして幸福を呼ぶという富貴竹なるピラミッドのように組み上げた竹の置物を持ってやって来た。
これ以上ないくらい爽やかな行楽日和、部屋でお茶を飲んでいるのもなんですねぇ。息子をプロゴルファーにしたいという夢を持っていた従姉妹夫婦のこと、TOCの屋上にある打ちっ放しにでも行ってみようということで意見が一致。ぶらぶらと歩いていると、ことぶきという名のパチンコ店が出現した。一体、誰だったのだろう「ちょっと勝負してみる?」なんて言い出したのは。元手は一人3000円。いざ勝負。そして3人並んで出るわ出るわ。そう言えば、店の前には「大漁デー」と大書きされた幟がはためいていたっけ。1時間足らずで3人合わせて8箱以上をはじき出し、元手を差し引いても2万円以上のプラスになった。「何か贅沢なランチをしよう」と勢い込んではみたものの、なぜかラーメンをすすっている3人なのよねぇ。でも初めて食べた四川の刀削麺は本場ものだという謳い文句通りに辛味も酸味も、そして麺もとっても美味しかった。
さて、腹ごしらえもできたことだし今度こそゴルフ練習場へと歩き出したものの、ここで従姉妹が、久しぶりにしたパチンコで肩が凝ったと言い出した。これは私も同じ。パチンコをしなくても日ごろのデスクワークで、肩が首が腰が半端じゃなく凝っている。「この辺にいいマッサージはないの?」ということで今度はビルを見上げながらマッサージ店探し。駅前ビルの9階に指圧という文字を発見。ところがエレベーターは8階までしかない。恐る恐る8階から階段を上って9階へ。人の気配が無い。料金表を見ると15分、30分、1時間のコースがあり、一番上には初診料千円と書かれている。私はともかく、従姉妹夫婦は埼玉の住人だ、ここまで来ることは2度と無いかもしれない。そんな所に初診料なんてもったいないとヒソヒソ声で話していると「本日は初診料はいただきません」と、足音も無く白衣を着た上背の有る男性がにこやかに立っていた。「さ、どうぞ3人様ともに受けられますか? 何分にされますか?」「じゃぁ1時間お願いします」って、まるで催眠術にでもかかったように3人が返事をしていた。
「指圧の心母心、押せば命の泉わく」。かの浪越徳次郎翁が恵比寿さまのような顔で唱えていたが、初めての指圧は命の泉がわきそうになるくらいに良い心持ちだった。マッサージ、整体、カイロプラクティス、針・・・様々な所を尋ねたが、指圧は初めての経験だった。どこも簡易ベッドでの施行だったが布団でのそれも初めてで、布団がこんなに寛げるものだということも初めて知った。空いていたので3人それぞれ同時に受けることができた。1時間過ぎての3人、人間はリラックスするとこんなにも、お間抜け顔になるのかと互いに思ったものだ。ボケーっとしたまま、開店したばかりのジョナサンでお茶。気は抜けていても会計の時には街で配っていた10%の割引チラシは忘れずに出せるのだからたいしたものだ。
さてさて、今度こそゴルフの練習場? いえいえ、従姉妹の亭主がとんでもない事を言い出した。「なんか風呂に入りたくなっちゃったなぁ」。なんですと。「指圧受けたら、ダルゥくなっちゃってさぁ、広い風呂にのんびり入りたいなぁ」って。内湯ではなく、広いお風呂をご所望ということで、3人で銭湯探し。わずかな記憶を頼りに一時オウム関係者が収監されていたことのある大崎警察のすぐそばにある、万福湯なるところを探し当てた。入浴料大人400円也。銭湯には、内湯があったので縁がなかった。従姉妹とは思いもかけない裸の付き合いと相成った。浴槽はジャグジーの設備もある。天井も高く、明るく、銭湯はとっても快適だった。髪を乾かすためのドライヤーは、これまた初めてかぶったお釜式のもので使用料20円也。
指圧の料金が3人で1万5千円、刀削麺を食べ、10%引きでお茶を飲み、広々としたお風呂に入り、それでも3人で稼いだ分からお釣りが出た。今年のGWは芸が身を助けたおかげで(?)出資金0にして、温泉宿で寛いだような1日を送ることができた。来年のGWも、味をしめた従姉妹夫婦がやってきそうな予感がするなぁ。