久しぶりに実家に帰って驚いた。豚弟が痩せていたのだ。私が豚弟を知って40ン年(因みに弟は年上です?!)どんどん膨らんで行く姿は見てきたけれど、しぼんだ姿など見たことがなかった。

因みに弟は、わずか3ヶ月で10キロ痩せたのだという。食いついた人、たくさん居るでしょ?!。

165cm 80kg。これが3ヶ月前の豚弟が豚弟していた時の体形。南海のドカベン香川を縮小して思い浮かべていただければ、前歯の透き具合までそっくりだ。ドカベンが甲子園で人気者だった時、隣近所の人たちが口々に「おたくのお兄ちゃんが出てるのかと思った」と言ってきたものだ。

豚弟は豚弟だけに、彼女居ない暦=年齢という人生を歩んでいた。まだ携帯電話の無い頃に青春時代を送っていた弟の元に、女性からの電話は皆無だった。だから弟の留守の時、初めて女性からの電話を受けた母は、そりゃぁもぉ大騒ぎ。「かけ直させるって言っても、こちらから又かけますって言うのよ。本当にかかって来るかしら」なんてオロオロしていた。しばらくして弟にかかった、その女性からの電話に家族中で聞き耳を立てていたものだ。しかし「英語のカセットテープ買えってサ」。そんな事だろうと思いましたよ。何しろ、弟の親友でモテモテ男の折原君が「ヤツはもてません!!」って太鼓判を押していたくらいなのだから。

その弟が周りの期待を裏切って(?)適齢期と言える29歳で結婚をした。恋愛なんてあり得ないと思っていたがやはり思った通り、お見合い結婚だった。母の知り合いがもってきた話の、たった一度のお見合いであっさりと弟は結婚をしたのだ。これにはビックリ。趣味の良い私は決して豚弟などと見合い結婚はしないだろう。義妹は当時、抜けるような色白のスラッとした美人だった。一体弟の何処が良かったのか不思議で仕様が無かった私は、何度も聞いて義妹に呆れられた「お義姉さん、前にも同じこと聞きましたよ」って。

だって、いっくら「優しそうだから」とか言われても俄かに信じられないんだもん。「落ち着いて見えたから」って、そりゃぁ単に体重があって重心がかなり低いからでしょう。けれども年を経て、義妹が「お義姉さん、プレゼントに服を下さるなら次回からはLにして下さい」と言うほどに体形が似たもの夫婦になるのを見て、赤い糸の不思議を思うのだった。それに義妹は賢明だったと思う、親友が太鼓判を押すほどのモテナイ子ちゃんだった弟は、初めて出会った女性をそれはそれは大事にしている。私は実家に帰るたびに義妹に言ってやる「ウチの弟は冷たいけど、おたくの旦那さんはなんて優しいのでしょう」と。

それにしても、やはり太り過ぎは体にいいはずはない。30台になったとたんに罹ったのが痛風。普段はいくら言っても病院へは行かず自力更生を旨としているのに、風が吹いても痛むというこの病気の時には、さすがに会社の診療所へ駆け込んだ。ところが診察もしないで体形を見たとたんに医者から痛風ですねと言われたらしい。「ちゃんと検査して下さい」と言う弟に医師は「検査はもちろんしますが、痛風に決まってますよ」と笑いながら答えたそうな。検査結果は診立て通り、オデブの病、痛風。家族に打ち明けると両親・姉・妻は心配顔一つせずに言ったものだ「隠れて何を食べてたんだ?」。

四十台になって早々に高血圧発症。これもオデブの発症率が高い。かくいう私も体形が気になりだしたとたんに血圧が上がりだしている。

そうそう弟の体形だが特徴としてはあごが無い、というかあごから膨らみだして腹部に至る。そんな体形だから極度の暑がりで一年中半袖だ。なのになぜかベストだけは好きで着用している。真冬に半袖を着てニットのベスト、というかチョッキを着用しているのだ。テレビでも、石塚英彦や内山くん、ダチョウ倶楽部の上島竜平などが半袖にチョッキのいでたちで登場する姿を見る。どうやら半袖にチョッキが、おデブキャラのユニホームのようだ。

さて皆様お待ちかねの減量法だが、やはりバランスの良い食事と間食を避けることに尽きるようだ。絶食や摂食はしなくてもイイらしい。ただ主食のご飯は、今はやりの五穀米にしている。白米・胚芽押麦・もちきび・黒豆・小豆、時にはもっと増やして黒米・緑豆・もちあわ・黒ごまなどを加えることもある。晩御飯には必ずきのこと海草を、おかずに取り入れる。これは高血圧を抑える作用もあるらしい。そして1日のおかずで油を使うのは1品だけ。これが調理をする義妹にとってはけっこう難しいらしい。「サラダでドレッシングを使うと、他には油が使えないんですよ」とか。

それにしても、3ヶ月で10kgです。脅威ではあるけれど、今までいかに無駄な肉を体につけていたのかと、その点も呆れる。私が弟に「体、軽くなった?」と聞くと母がいみじくも言ったものだ「産まれたての赤ん坊3人を体にくっつけてたんだから、そりゃぁ軽くなったでしょうよ」。しかし、そう言う母は未だに赤ん坊2人は背負ってるように見えるのだが。