2006-02-05 日
絶滅寸前種?
「あなたの希少価値は?」面白い占いがあると友達に教えられ、趣味も特技も無いけれど何にでも興味を示す姫宮としては、早速に取り組んでみた。結果は見てのお楽しみ。
「希少価値度100% あなたの希少価値はめちゃめちゃ高め。いますぐ『種の保存』をおこなわないと、絶滅の恐れがあるようです。 早いとこ動物保護センターに連絡して、レッドデータリストに載せてもらうべきです。 ショーケースのなかで第三者に庇護してもらえば、適当な配偶者を与えられて、子孫を残すこともできるでしょう。 それまで、絶滅しないようにがんばってください」なんとま。そして結果報告はまだまだ続く。
あなたの希少価値アップアイテム:エラ呼吸
レッドデータ度 100%
人間国宝度 79%
クラスの人気者度 56%
凡人度 32%
人間国宝度とクラスの人気者度のパーセンテージが低いのが気にはなるが、マ良しとしましょう。それよりビックリしたのが「あなたの希少価値アップアイテム:エラ呼吸」の一文。何しろ、人間ドッグに行く度に肺活量検査でひっかかる。
吐く息の量が少ないのではない。毎度言われるのが「空気を吸えてません」。ホースの先に細身の如雨露のようなものがつき、その先に1人1人がトイレットペーパーの芯のような口に当てる部分をつけてもらう。それを咥え「はい、思いっきり息を吸って下さい」で、口から息を吸う。私も吸っているつもりなのだが、モニター画面を指差して看護士さんがおっしゃる。「ちゃんと吸えていれば、この線が山なりに上がるんですけどねぇ」。もう一度、思い切って吸う。“この線”は、テレビドラマの「ご臨終です」のように真横にスーっと引かれるばかりだ。「はい、頑張って口から思いっきり吸ってぇ」。真横にスーーーー。「はい、吸ってぇ」。真横にスーーーー。看護士さんがオペラ歌手のように胸の前に手を持っていっては大きく持ち上げるパフォーマンスを繰り返す。何度繰り返しても駄目なものは駄目。もう、眩暈がして来た。最後の手段として言われたのは「鼻をつまんで下さい」。もう、ヘトヘトになって肺活量測定が終わった。
そんなだもので、蕎麦・うどんの類が苦手である。蕎麦もうどんも嫌いなわけではないのだが、江戸っ子のようにズルズルッと啜り込むことができずに、満腹になる前に目が回ってしまう。子供の頃、豚弟が隣で私が1本のうどんを何回で啜り込むことができたかを指を折って数えていた。そんな状態なので、肺活量検査の後で友達に「エラ呼吸でもしてるんじゃないの」と言われたところだったのだ。なるほどキヤツは鋭い。
面白い占いは他にもある。「あなたの前世占い」もその1つだ。今話題のスピリチュアルカウンセラーの江原啓之氏に前世を見てもらうことは困難なので、ここはインターネットの“心理テストで自分を知る”のコーナーに挑戦して前世を知ることとする。結果「あなたの前世は【平安の世に蝶よ花よと面白おかしく遊び暮らした貴族】のようです。裕福な家庭に生まれ育ち、あまり苦労しないで宮廷で出世した運の良さの持ち主だったようです。特に和歌を得意として、帝から篤い信任を受けていました。生涯のうち、ほとんど苦労をすることを知らず、その一生をまっとうしたのです」だって。あまりにもピッタリなのでビックリ。やはり私は前世もノーテンキな姫だったということを確信した次第。ご先祖様、私は貴女様に習って21世紀をノーテンキに生きてます。
札幌ののぞみちゃんに、この占いを教えてあげたら彼女の前世は「武士でした。それも敵陣に置き去りにされ、無念の死を遂げるという悲劇でしたぁ」。あまりに悲しいので、もう一度トライしたそうな。しかし結果は「秘密諜報部員。身を挺して戦い、人知れず死んでいく」だって。“優雅な姫”という前世を求めての再チャレンジだったのに、のぞみちゃんの場合はどうしても“戦う兵士”というとこに行き着いてしまうらしい。そう言えば、親しくさせていただいている彼女のお母さんが口癖のようにおっしゃってましたっけ「ウチの長男」て。やはりお腹を痛めてお産みになった母上様には、生まれ出た我が子の本来の性別が分かるのね。
ところで私も、インターネットの占いだけでなく実際に相対して占い師さんに見てもらったことがある。京都を母と旅した時のことだ。お馴染みの京都タワーで家族へのお土産を探していると、紫のベルベット地に金糸で『占』と刺繍された前垂れのテーブルクロスをした机が置かれ、その前にごくごく普通のおばちゃんが座っていた。当時、世間で言うところの適齢期を、大幅に超えた娘を連れていた母は「お前、見てもらいなさいよ」と、日ごろの何事も切って捨てるような言動からは、およそ不似合いなことを言い出した。しかも見料を払ってやるから、とまで言うのだ。当たるも八卦、当たらぬも八卦。ものは試しと、紫色の前垂れの前に座ってみた。
「あなたは、くもです」。スパイダーでは無い、青空に浮かぶ雲だと言うのだ。要するに、押さえつけられたり縛られたりすることが嫌いで、気ままに漂っていたい人間らしい。とっても納得。でも、これって母が望む結婚ということに関しては、けっこう問題ありではないだろうか。思った通り、母が横から口を挟む「何か、運勢を変える方法は無いでしょうかねぇ」。占い師は重々しく「そうですねぇ。引越しですね」。「引越しですかぁ…」の母の声を聞いて、占い師のおばちゃんが、なんと通販の営業ウーマンに変身。「引越しは大変ですよね。でも大丈夫。こちらの印鑑をお求めになれば運勢が変わります。実印・認印のセットで3万円のところ、今日は訂正印も添えて1万8千円、1万8千円でのご奉仕です」。どこかの壷とは違うけど、これって眉に唾したくなる事柄ですよね。私は本気で引越しを考えていたところだったので元気に応えてやった。「印鑑は要りません。私は引越しをいたします」。はんこ売りの、イヤ、占いのおばちゃんは口をあんぐり。母もさすがに印鑑を買えとは言わなかった。
京都から帰って間もなく、私は引越しを敢行。しかし、今にいたるも運勢は変わらなかったらしく、雲のようにユライユラリと人生を漂っている。やっぱり印鑑を買うべきだったかなぁ。信じる者こそ救われる?