黄葉

「姉もすっかり色づいて…」。お笑いで取り上げられる、お馴染みの手紙の一節だ。

師走で忙しいこの時期に、今年、都内ではまだまだ色づいた木々が目を楽しませてくれている。

大手町の銀杏並木は、冬晴れの青い空に向かい、今が盛りと黄金色に輝いている。その下を足早に通り過ぎるサラリーマンとOL達。そんな写真を札幌在住ののぞみちゃんに送ったら「まるで札幌の9月の光景です」との、ご感想。お江戸でも、銀杏の黄葉とクリスマスのイルミネーションを一緒に見ることができるなんてのは初めての経験だ。

映画『オウタム・イン・ニューヨーク』を気取って色づく街を歩いてみようか。ちょっと遅い“芸術の秋”で、写真撮影やデッサンなんてのもなかなか良さげだ。

けれども私のサガの悲しさよ。紅葉を見ればあの漉し餡の紅葉饅頭が食べたくなるし、吹き寄せられた落ち葉を見れば、黄色くホックリとした焼き芋の暖かさが恋しくなる。クリスマスツリーの飾りつけも、たわわに実った果物に見えちゃうしね。